カラカウア パート2
19世紀当時 ハワイ王国は滅亡の危機に瀕しておりました
その原因は、アメリカ合衆国でした。
18世紀、英国人の冒険家、キャプテンクック率いる冒険団がハワイ諸島にやってきて以来、アメリカ人や英国人などがハワイに訪れるようになりました
ハワイに乗り込んだアメリカ人の多くは、サトウキビ農園を営み 財をなしました
その当時、アメリカ合衆国は、南北戦争(1861年~1865年)の真っ最中で南部で作っていたサトウキビが、戦争の為あまり出来なくなりました
そこで、ハワイにやってきたアメリカ人は、ハワイで砂糖を作ってアメリカに売ろうと考えたんですね
カラカウア王は、ハワイをより豊かにするため、アメリカに輸出するサトウキビの関税を撤廃します。
こうすれば、よりお金がハワイに入ってくると考えたんですね。しかしこれが裏目に出ました。
アメリカの資本家たちはサトウキビで得た利益で、ハワイの土地を沢山買いました。
その当時、ハワイアンは土地は個人で所有するという概念をあまり理解していませんでした。(土地は個人が所有するという概念は、欧米がハワイに持ち込みました)
土地の売買という事を十分に理解しないまま、欧米人に安い値段で売ってしましたのです。
そして、欧米人がハワイに来てから、未知のウィルスも運んできてしまい、ハワイアンの人口はどんどんと減っていきました。
(クックが来た18世紀当時は、約30万人いたハワイアンが、19世紀ころには4万人弱になりました)
その逆に、欧米人はどんどん増えて、政府の主要閣僚もアメリカ人が占めるようになってきました。こうしてハワイがアメリカ合衆国に併合される土台が出来上がりました。
この状況に危機感を覚えたカラカウア王は、ある事を考えるようになりました。それがハワイ・アジア連合です。
この計画を胸にからかうあ王はアジアの国々を中心として世界一周をしながら協力をしてくれる国々を探す旅に出ました。
今日はここまでです。